美容室経営を成功させるお金の使い方とは?
【美容室大調査・後編】

前編では成功している美容室経営者が支出をどう抑えているのかについてご紹介しましたが、売上を大きく伸ばすには節約して貯めたお金を使うだけでは足りません。実際、経営者の半数以上が、開店・起業後5年以内に最初の投資をしているほか、経営歴が5年を超えると500万円以上投資する人の割合も増えることがわかっています。後編では成功している美容室経営者が売上拡大のために「かけるお金」について見ていきましょう。

成功する経営者は機材と店舗に投資する

成功している美容室経営者にこれまで何に投資したか尋ねると、半数以上の人が「新機材・システム導入」と「現店舗改修」を挙げています。特に「新機材・システム導入」については、新しいパーマや洗髪機材、次世代型エステ機材など、機材に投資をした人が最も多く、次いでPOSレジや顧客・従業員管理ソフト、また会計ソフトなどの経営システム導入が挙がりました。投資した金額については、500万円未満という回答が全体の47.4%でしたが、年商3000万円未満のグループにおいては55.9%でした。

これまでに投資した内容(複数回答)
これまでに投資した内容(複数回答)

成功する経営者は積極的に借入れを行う

続いてこれらの資金をどう賄ったのかについては、全体の半数近くが「借入れ」であると回答しています。店舗・会社の売上別に見ると、年商1000万円未満の経営者では、4割以上の人がこれまでに500万円以上投資し、その資金調達先として半数以上が「借入れ」を挙げました。一方、資金を「売上からの預貯金」で賄ったという人は全体の4分の1以下に留まっており、成功している美容室経営者の積極的な資金調達姿勢が窺えます。また投資の結果、「売上拡大につながった」と回答した割合は全体の4分の3以上あり、お金を借りて投資したことがいい結果を生んだケースが多かったようです。

資金の主な調達先
資金の主な調達先

ハード面強化後にソフト面を強化へ

既に「新機材・システム導入」や「現店舗改修」に投資した人の半数以上が、今後の強化・改善点として「メニュー・サービス内容」を挙げています。次いで多かったのが「スタッフ」で、とりわけ「増員」「サービスの質やスキルを上げるための研修」が具体的内容として挙げられていました。どうやらハード面への投資を先に行ってから、ソフト面への投資を行う経営者が多いようです。今回の調査結果はあくまでも「成功している美容室経営者はどうしているか」という内容で、回答者のお金の使い方が必ずしも正解ということではありませんが、これをきっかけに自社でも抑えるお金」「かけるお金」を見直してみてはいかがでしょうか。

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文中グラフ出典
株式会社リクルートファイナンスパートナーズ独自調査 2019年2月(調査対象:「経営がうまくいっている」認識を持つ美容室経営者78名)

2019.2.21

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