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おもてなしがアピールできる!
経済産業省がすすめる「おもてなし規格認証」とは?

2016年に創設された「おもてなし規格認証」。認定されれば集客効果が高まる可能性もあるため、国内に限らず外国人客へのアピール方法を模索している事業主には要チェックの制度と言えます。
今回は、おもてなし規格認証の概要や取得するメリット、手続き方法についてご紹介します。

おもてなし規格認証はサービスの質を「見える化」する制度

おもてなし規格認証とは、サービス産業の活性化や生産性の向上、地域の活性化を目的として経済産業省が創設した取り組みの一つです。
「おもてなし」はほとんどが目に見えないサービスですが、おもてなし規格認証では顧客満足(CS)、従業員満足(ES)、地域社会の満足の3つの視点からサービスの質を評価して「見える化」します。

具体的には、おもてなし規格認証が設定している「サービス業務マネジメント項目」という評価項目があり、情報提供や職場環境改善、設備、業務改善、人材育成、顧客理解、ツール導入など、30項目の取り組みについてチェックして評価を行います。

おもてなし規格認証は2020年時点で「金→紺→紫」の3段階があり、認証された事業者に対しては認証書が発行されます。
それぞれの認証は有償の第三者認証で、更新制となっています。金・紺・紫認証いずれも1年ごとに更新が必要です。
また、それぞれの規格も2年ごとに改訂されるので随時確認が必要だということも覚えておきましょう。

認証の定義、認証取得基準、審査料、認証料、更新料

おもてなし規格認証を取得するメリット

おもてなし規格認証を取得すると、認証書とシールが付与されます。シールを自社サイトや店頭に掲載・掲出することにより、サービス向上の取り組みを積極的に行っていることをアピールできるでしょう。認証を取得することで、販売促進や広報効果も期待できます。

また、認証を取得するにあたって社内の設備投資や人材育成にも取り組むことで、全体の生産性や経営品質の向上などの効果も期待できます。

おもてなし規格認証の申請・取得方法

おもてなし規格認証は「金・紺・紫」ともに、下記の流れで申請・取得を行います。

おもてなし規格認証の申請・取得方法

紺認証については、おもてなし人材要件を満たす人材を1事業所に対し1名以上配置しなければならず、該当する人員がいない場合は事前に指定研修を受講し、取得条件を満たす必要があります。

また、もし審査に通過しなかった場合は、改善指導を受けることになります。

おもてなし規格認証を受けた企業の事例

では、具体的にどのような取り組みを行えば、おもてなし規格認証を受けることができるのでしょうか?

外食業界でおもてなし規格認証紫認証を受けた「モーモーパラダイス歌舞伎町本店」では、外国人のアルバイトが厨房を含めて半数以上を占めていました。
その店舗が取り組んだのが、ホスピタリティを重要視したおもてなしの改革です。まず、300席強あった席数を100席減らし、ゆったりとしたスペースを確保しました。さらに外国人アルバイトが多いことを利用してメニューや食べ方などを多言語対応させ、海外のお客様にも日本食の文化を体験してもらえるようにしました。このような施策が評価され、紫認証を受けるに至ったのです。

「モーモーパラダイス歌舞伎町本店」は、おもてなし規格認証紫認証を受けたことで得られた成果も大きいようです。例えば、トリップアドバイザーでの新宿歌舞伎町レストランランキングで1位を獲得し、集客効果を発揮したことや、従業員満足度を高めたことで離職率が10パーセントを切るなどが挙げられています。おもてなし規格認証は、資格を取得することで享受できるメリットだけでなく、認証を得るまでのプロセスや、認証取得に向けた従業員のスキルアップによって得られるメリットも非常に大きいものだと言えるでしょう。

このように、おもてなし規格認証を取得することで、自社のサービスや設備の品質、独自性をお客様にアピールできることにもつながり、また従業員の満足度向上にも効果が期待できます。ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

出典:「おもてなし規格認証」ウェブサイト

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山本勧(やまもと すすむ)
この記事は私が書きました
山本 勧(やまもと すすむ)さん

不動産会社に5年勤務後、会計事務所に勤める。現在は独立し、フリーライターとして活躍。主に不動産関係やお金についての記事をメインで執筆。

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