採用がうまくいく、求人広告作成のポイント
【リクルート営業担当が語る、成功する求人・後編】

前編の記事「経営基盤の強化は『人材確保』にアリ!」では良い人材確保のためには、待遇などの条件だけでは見えてこない“店舗らしい魅力”を伝えることが重要、ということをお伝えしました。
「求人広告では“変えられる部分”をどれだけ工夫して伝えられるのかがポイントです」と言うのは、営業先で求人広告についてアドバイスをしている株式会社リクルートジョブズの小笠原さんと及川さん。
後編ではすぐにマネできる、求職者に選ばれる「求人広告作成のポイント」を実例とともにお伝えします。明日からの採用活動にぜひ参考にしてください。

取材にご協力いただきました
株式会社リクルートジョブズ

アルバイト、パート、派遣から正社員まで、多種多様な雇用領域における人材採用に関する総合サービスを提供。タウンワーク、フロム・エー ナビ、はたらいく等の「求人」に関するメディアに加え、ジョブオプ採用管理を中心とした「業務支援」に関するサービスを幅広く取り揃えている。

うまくいく求人広告原稿の定義
「変えられる部分」を工夫することで、高い確度の採用活動が行える。
うまくいく求人広告原稿の定義
「変えられる部分」を工夫することで、高い確度の採用活動が行える。

ポイント①
採用ターゲットを細かく設定する

たくさんの人に応募してもらうために「間口を広げれば集まるのでは?」と思いがちですが、「どんな人に来てもらいたいのか」がしっかり伝わらないと数ある求人広告の中に埋もれてしまいます。
例えば多くの人手が必要なスーパーの場合、以下の写真左の求人広告「ライフスタイルに合わせて働けます」はよく見かけるコピーですが、「誰でもOK」は誰の応募動機形成にもつながりません。
写真右のように「お小遣い稼ぎやおしゃべり友達を作りたい主婦」を採用ターゲットに設定し、思いきって職場の雰囲気が伝わる写真と一緒に訴求することで「シニアでも活躍しているなら40代の自分でも大丈夫そう」「専業主婦で長く働いていないけど、週1回くらいなら…」と、自分がその職場で働くイメージを具体的に持ってもらえます。
「普段の従業員の様子や自分たちの仕事をじっくり見返せば、必要なスキルや欲しい人材が自然とわかってきます」と及川さんは言います。

採用ターゲットを絞ることで、
仕事内容や時給などもそのターゲットが魅力に感じる伝え方ができる。
採用ターゲットを絞ることで、
仕事内容や時給などもそのターゲットが魅力に感じる伝え方ができる。

ポイント②
採用ターゲットに最適な媒体を選ぶ

ここは採用ターゲットや業種に深く関係するところです。例えば、学生はネットでの情報収集が主流ですので求人サイトがおすすめです。一方、建設業の場合は、同業者からの転職者が多いため休憩中にコンビニでお弁当と一緒に買い求める求人情報誌、といったように業種や採用ターゲットによって求人広告を出す先は全く異なります。
もっとも気をつけたいのは“店頭のみの告知”です。コスト削減のために行うこともあるかと思いますが、当然ながら認知してもらえるのは顧客か近隣住民のみとなります。もし応募がなかなかこない場合は見直してみましょう。
求人広告は先行投資の一つ。「厳しい時こそ良い人を採って売り上げを伸ばしていくという観点を持ち、求人・採用については妥協しないでほしい」と小笠原さんは言います。

ポイント③
自社・自店にしかない「ネタ」を原稿に盛り込む

及川さんが社内表彰された建築土木関連会社の求人広告。
応募が集まりにくい業界なため、従業員と経営者の良好な関係をコピーとビジュアルで表現している。
文字での条件検索型求人広告では差別化できない(発見してもらえない)ため上記の形態にしたとのこと。
及川さんが社内表彰された建築土木関連会社の求人広告。
応募が集まりにくい業界なため、従業員と経営者の良好な関係をコピーとビジュアルで表現している。
文字での条件検索型求人広告では差別化できない(発見してもらえない)ため上記の形態にしたとのこと。

自社・自店にしかない“ネタ”を盛り込み、こんな人たちと働きたい、こんな職場で働きたいと思わせる原稿じゃないと店舗の“らしさ”は伝わりません」と及川さん。他店舗でも流用が利くような原稿では目に留めてもらえません。
例えば上記の広告コピーは一見ネガティブな内容とも思えますが、経営者と従業員の屈託のない関係が垣間見え、風通しの良い会社ということがわかります。また「大変なことや楽しいこと、全部隠さずに話します。」という一文で会社の誠実さも伝わります。求職者の目にはそれが会社の魅力として映るのです。

まずは自社・自店の“らしさ”や“ネタ”が何か、従業員と向き合うところから始めてはどうでしょうか。
広告のプロに相談して、魅力を引き出してもらうこともひとつの手です。

【写真左】株式会社リクルートジョブズ 及川 麻紀(おいかわ まき)さん
 営業歴8年、自身が担当した求人広告で社内表彰歴あり
【写真右】株式会社リクルートジョブズ 小笠原 龍之介(おがさわら りゅうのすけ)さん
 営業歴11年、グループマネジャー

文中グラフ・広告データ出典:株式会社リクルートジョブズ

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高山 しのぶ(たかやま しのぶ)
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高山 しのぶ(たかやま しのぶ)さん

美術大学卒。デザイン職を経て、輸入玩具を扱う専門商社と教育系出版社で幼児向けサービス・商品開発やマーケティング業務に従事。現在は、デザイン・サービス開発を通して培った“聞き取り力”を武器に、業界を問わず幅広いテーマでライター・エディターとして活動中。

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